【第5号】-まじめに働く者が報われる国に-
UIゼンセン同盟の「かわいたかのり」です。
梅雨前線が一気に北上し本格的な梅雨の季節がやってきました。みなさんはお元気でお過ごしでしょうか?
さて先日、村上ファンドの村上氏が、証券取引法違反で逮捕されました。官僚出身で金融・証券のプロとして幅広い人脈を駆使し、巨額のファンドマネーを運用して巨利を得る・・・時代の寵児として持てはやされた氏にしては、お粗末な顛末だったと感じた方も多かったのではないでしょうか。
これまで村上氏が「モノ言う株主」として閉鎖的な日本の証券市場の制度不備や企業買収に対する経営者の危機管理に警鐘を鳴らした、といった点では、村上氏の行動には非常に大きな意味があったと思います。
しかし株主利益のみを追求し、株式売買を通じて巨額の利益を「濡れ手に粟のごとく」手にする姿を見るにつけ、そして彼をあたかも「勝利者」の如く持てはやす、社会の風潮やマスコミの論調に対しても強い違和感を感じてきました。
企業は、社員・株主・社会の全てに対して責任を負っています。従ってその全ての利害関係者に対してバランス良く利益配分がなされなければなりません。株主利益のみが最優先されるのがアメリカン・スタンダードなのであれば、やはり日本の社会風土には馴染まないのではないでしょうか。
やはり企業は、生産性や企業業績の向上に応じて従業員の労苦に適切に報いることが必要であり、そのことが社員の明日への活力につながるのだと考えています。資源小国である日本にとって、人材と技術を育成するためにも労働者への配慮は不可欠だと考えています。コツコツ真面目に働く勤労者が報われる社会を実現しなければなりません。豊かさを感じられる「日本型社会」の実現を目指してみんなで力を合わせて頑張りましょう。
6月11日 福井にて
川合孝典