「私は、看護師として医療に携わってきました。少しでも患者さんの苦痛や不安を和らげ、一日も早く回復して元気に生活が送れるようにと、毎日がんばっています。もちろん、つらいこともたくさんありますが、患者さんの笑顔に接して、感謝の言葉をもらったときには、そんなことはすべて忘れてしまいます。でも最近は、異常なまでに多忙な状況が続いていて息をつく間もない毎日です。あってはならないことですが、患者さんに対する細かなケアもおろそかになりがちです。それどころか、このままではこちらが倒れてしまうのではないかと不安です。」
医療保険制度については、第11号(2006年9月11日)でも取り上げましたが、お金の問題だけでなく、実際に医療を提供する現場の体制にも危機感を感じています。特にこの組合員さんの訴えにもあるように医療従事者の過酷な労働条件については、私も強い問題意識をもっています。
風邪を引いた子どもを病院に連れていったときなど、やさしく接していただける看護師さんほか医療に従事されている方々の笑顔には本当に癒されます。幸いにも私自身は大きな病気をしたことはありませんが、医療技術や医薬品の進歩はもちろんのこと、こういった医療従事者のみなさんの献身的な努力とやさしい笑顔が、私たちの健康を支えてくれているのだと強く感じています。もしも厳しい勤務のあまり看護師さんが仕事への意欲を失い、笑顔が消えてしまったら、本当の意味でも良質の医療は期待できないでしょう。
医療従事者が、真に生きがいを感じ、誇りをもって日々の仕事に打ち込める環境をつくることは、すべての国民にとって必要なことだという認識が必要です。医療を取り巻く多くの法令や診療報酬など、問題解決のためにはさまざまな角度から見直していかなくてはなりませんが、すべての国民が、笑顔で働き、健康に暮らせる社会を実現するために、医療従事者の労働条件改善に早急に取り組んでいかなくてはならないと考えています。
12月11日
かわいたかのり
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